2018 1月10日(水)
今日は、千葉大学園芸学科の准教授である岩崎寛先生の研究室を訪れました。岩崎寛先生は日本園芸療法学会の理事でもあり、この道のスペシャリストです。子供の健全育生と園芸療法について、貴重なお話を沢山聞くことができました。興味深いお話として、ドイツでは、お母さんたちが当たり前に乳母車で森に入って行くこと。それはお母さんたちがそのようにして育ってきたから。コンクリートジャングルで、テレビ・スマホ生活にどっぷり浸かった日本の子どもたち。この子たちが自然と触れ合うためには、まずお母さんたちにその重要性を実感してもらうことから。また、森の幼稚園と普通の幼稚園の子供たちに絵を書かせてみると、森の幼稚園の子供たちは、自然から学んだ鋭い洞察力を持っていて、それが絵にも現れるなど。
私からは『薬味の野菜などを自由に持って行って良いレイズドベッド』を岩崎先生に提案しました。 高齢者を例にあげると、スーパーでは紫蘇などをまとめてパックに入れて売っていますが、おばあちゃまたちが欲しいのは僅か1、2枚の紫蘇だからです。これを地域の人が集まりやすいところに置けば、レイズドベッドの周りに暖かいコミュニティができるのではないか? すると岩崎先生は、千葉大の大学病院に、それに近いものを作ったことがあるとのことでした。「実際、私が試してみたのは『自由に持って行って良い花』です。初めは、みんなに反対されました。「そんなものを作ったら、全部持っていかれるだろう」と。しかし、日本人は全部持って行ったりはしません。2、3本持って行き、申し訳ないと思うのか、花を持って行った人たちが、みんなで手入れをしてくれるようになりました。」
人を疑うことより、信じるところから始めたい。今日は、素晴らしいアドバイザーと出会うことができた素敵な一日でした。
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