草花や農作物というと、つい虫や小動物の被害を考えてしまう。手っ取り早いのが農薬での駆除。しかしそれが今人間の健康を害する結果となっている。実は虫などの小動物と共存し、うまくバランスが取れてこそ、理想の環境と言える。そして、テレビ・スマホ世代の子どもたち。コンクリートの建物、アスファルトの道。赤ちゃんを連れてショッピングモールで過ごすママたち。放っておくと子どもたちは、草花や虫と触れ合うことなく大人になってしまう。自殺大国、引きこもり、ボッチ… そうした背景に、多かれ少なかれ自然と触れ合う機会を失ってしまったことが原因の一つではないかと私は考えています。だからこそ、意図的にも自然と触れ合う機会を作りたい。今日は、世界的動物行動学者の日高敏隆先生の共同研究者であり京都大学名誉教授の今福道夫先生から、貴重なお話を聞くことができました。「私は、人工的に観察空間を作るのはあまり賛成ではない。子どもたちが自然の中に入っていくのがベストである。その上で話をするのだが… 出来るだけ多様化した環境を作る。例えば、水場(ビオトープ)草、低木、高い木というように。そうすると、虫は自然とやってくる。虫たちは常に、住みやすい場所を探している。虫がやってくるとトカゲなどの小動物がやってくるという構図が出来上がる。」植物と動物が共存する環境はどうやって作られるのか? 色々興味深いお話をたくさん聞くことができました。今福先生、今日は貴重なご意見ありがとうございました。ぜひプロジェクトの中に取り入れていきたいと思います。
Comments