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SDGsジュニア・リーダーによる『高齢者をzoomで繋ぐプロジェクト』
お雛様の作り方を、SDGsジュニアリーダーの子どもたちに説明してもらいました。自分達で、ホワイトボードに話す内容を相談しながら書いていました。
高齢者の中には90歳を超える方もいて、全部作るのは難しいので、台紙やカツラ・扇などの小物は、地元の小中学生に作ってもらいました。不登校や発達障害のお子さんにも、自宅で作成してもらっています。『SDGsの活動に、参加している』『自分の活動が、社会に役立っている』と感じることが、こうしたお子さんの自信につながっています。
個性が現れたのは、お雛様の顔です。「顔を描くのが楽しかった」との感想をもらいました。「雛人形は、顔が命!」などと言いながら描いていました。目の形や眉の角度や太さが、人によって様々で、お互いに見せ合って高齢者の方々は嬉しそうでした。
お雛様の企画は、子供達が考えてくれましたが、高齢者の方々にとって少女時代に戻ることができた素敵なひと時になったと思います。
園芸療法として
高齢者施設ではできない、クラフト(フラワーアレンジメント)ができたことは、良かったと思います。全員が同じ花が用意されているのではなく、色んな種類の花の中から、自分の好きな花を選ぶ企画も良かったと思います。『どれにしよう』
「ねえ、これどう思う?」と娘に相談する姿も… ハーブティーも楽しんでもらえました。高齢者だけでなく、介護する方もリフレッシュ!
一人で抱え込まない介護
私自身も、母を介護しましたが「こうすれば良かった」と思うことが多々あります。昔と違うところは、一人で抱え込む介護になったことです。私が子供の頃は、老人ホームというものがありませんでしたから、高齢者は家族の中でみんなに見守られながら年を重ねていったのです。私事ですが、脳溢血で倒れた明治生まれの祖母を、家族みんなで介護しました。もう二度と立ち上がることはないだろう思われた祖母が、外出できるところまで回復しました。お話もできるように… 敗戦から立ち上がった高度成長期、家族みんなが助け合い一丸となった介護には、常に希望がありました。
『ご近所』もなくなり、一人で抱え込む現代の介護ですが、助け合える仲間と繋がることによってどんなに救われるか知れません。今回車椅子でお母様を連れて参加してくださった方が、「次回はいつですか?」と走り寄ってきた時、本当にこの企画をして良かったと思いました。『自分を育ててくれた親を、施設には入れたくない。』『大事なお父さんお母さんが、一人ぼっちになって路頭に迷うような最後を迎えてほしくない。』そう思う人たちが『一人で抱え込まない介護』ができるよう『助け合い励ましあえるコミュニティー』を作って行きたいと思います。
自発的な行動を、禁止するのではなくサポートしたい!
「何かあった時の責任は、俺がとる!」私が子供の頃の大人はそう言ったものでした。「怪我した時の責任は誰?」一体いつから日本人は、責任を押し付け合うようになったのでしょう? この一言が、子供たちにも高齢者の方々にも何もできない状態を作り上げているのではないでしょうか? 公園からは、ブランコやジャングルジム、シーソー、などが撤去されました。キックボード禁止、ボール投げ禁止、花火禁止とそこら中禁止の立て札が立っています。高齢者施設では、一度座ると立ち歩くことができません。『高齢者が転んだ時の責任』が問われるからです。ハーブティーも飲めません。食当たり、火傷など言い出したらキリがありません。そして、この禁止が健康寿命を縮めているのではないでしょうか? 高齢者が立とうとしたら、「危ないから座ってください!」ではなく、気がついた人が、高齢者が転ばないようにそっと寄り添う暖かい社会であってほしい… 日本は世界一の長寿国ですが、健康寿命は決して長くありません。『立ち上がりたい』『歩きたい』『自分で作ってみたい』自発的な行動を禁止するのではなくサポートできる暖かいコミュニティーを作って行きたいと思います。
そして、その役割を子供たちに…
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