文部科学省が掲げるSDGsの教育は、現在学校教育の目玉です。しかし現実的には受動的で、机の上の勉強だけで終わってしまうのが現状です。先日、SDGs海洋ゴミ問題のエデュケーションプログラムを全国で実施してきた息子https://sustainable.japantimes.com/roundtable/12 がポロリとこぼした言葉は、まさに私自身が日々痛感していたことでした。「NPOが一回こっきり講演会で説明しただけで終了してしまうエデュケーションプログラムの形を、変えていかなければいけない。『NPOや現場の大人たちが、子どもたちと向かい合い→ディスカッションし→煮詰め→共に社会参加し→それを継続する』この形が取れなければ、サステナブルとは言えない。」
校長先生や教頭先生は、SDGs教育に必要性を感じていて、なんとかアク・ティブラーニングをやろうとしている… しかし、実際現場の先生がたを交えてミーティングを行うと、戸惑いばかりが伝わってきます。何をやっていいのかがわからないのです。また、他にやることが多すぎて過労死しそうだという状況も否めません。この部分をカバーできるのが、正に現場で活動するNPOだと私は思っています。
緑のきずなプロジェクトでは、この春SDGsジュニア・リーダーによる『高齢者をzoomで繋ぐプロジェクト』を立ち上げました。現代社会は、ただでも人間関係が希薄になっています。それが今回のコロナ騒動で、さらに深刻な状況になっています。一番孤立してしまったのは高齢者ではないでしょうか? ここでSDGsの「誰一人取り残さない社会(no one left behind)」が問われるわけです。
『高齢者をzoomで繋ぐプロジェクト』は、社会福祉協議会・あんしんケアセンター・千葉大学が連携しています。そして、毎週SDGsジュニア・リーダーの養成セミナーをzoomで行っています。フラダンス・プロジェクトを考えたSDGsジュニア・リーダーの女の子(小学4年生)は、自分でフラの振り付けを考えています。彼女は実際、社会福祉協議会やあんしんケアセンターの所長さんやスタッフのミーティングにもすでに参加し、ディスカッションしています。千葉大学の園芸療法のスペシャリストである岩崎寛先生からもアドバイスをいただきました。第一回目は、7月の予定です。
このように、現場の大人たちとディスカッションし、共に活動するSDGsジュニア・リーダーを、緑のきずなプロジェクトは着実に育てて行きたいと思います。日本は今、机に向かった受動的暗記型偏差値教育から、自発的アクティブ・ラーニングへと移行する過渡期ではないでしょうか。
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