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3、11以来、千葉市の小学校では、放射能の影響を考え、学校で収穫した作物を学校で調理して食べることができなくなりました。『作物を仲間と一緒に育て、収穫し、その恵みをみんなで感謝していただく経験を、ぜひ子供達にさせたい!』という地域の強い要望を受けて、『緑のきずな』では、学校で出来なくなってしまった体験を実施しています。去年に引き続き、今年も大変な豊作でした。まるでラグビーボールのような大きなサツマイモが、次々と掘り起こされ、子供達は大喜びでした。立教大学の学生ボランティアが深さ1メートル近く耕してくれたことが、大きなお芋の収穫につながったのだと思います。「昔はこんなふうに畑のものを収穫した時には、真っ先に仏壇にお供えし『ありがとうございます』と手を合わせたものだ」と97歳の高齢者の方のお話を聞き、改めて私たちの生活の中に、感謝して手を合わせる場面が無くなってしまったことを実感しました。私ごとですが、私は10歳の頃教育の支援で両親とともにブラジルに渡りました。私が最初に目にしたものは、いたるところで裸足の少年たちが、商いをして生計を立てる姿でした。お芋の収穫祭で、私はこの話を子供達にしました。毎日食事ができることは、世界的に見ると決して当たり前のことではありません。『だから、こんなふうにみんなでお芋を収穫し、お腹いっぱい食べられることを感謝しようね!』と子供達に伝えました。『汗を流して大地を耕し、愛情込めて作物を育て、大地の恵みに感謝して収穫し、手を合わせていただく。』このプロセスを、一人でも多くの子供に体験してもらいたいと思います。
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